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似ているようで違う?HSPとよく混同されがちな『境界性パーソナリティ障害』との違い

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みのる

境界性パーソナリティーの『境界』って何の境界だろう?HSPとの関連性があるのかな?

そんな疑問に答えます。

今回は『境界性パーソナリティ障害編』です。

目次

HSPと境界性パーソナリティ障害

境界性パーソナリティ障害・・・あまり馴染みのない用語でしょう。

私も以前、発達障害の方の就労を支援する仕事をしていて、そこで初めて知りました。

精神疾患で、数あるパーソナリティ障害うちの一つです。原因ははっきりしておらず、環境や遺伝、幼少期の家庭環境など様々な説が唱えられています。精神療法が中心となりますが、薬物療法として専用の治療薬は今のところありませんが、気分障害や統合失調症などに使用される「向精神薬」や「抗うつ薬」、「気分安定薬」が処方されたりするようです。

境界性パーソナリティ障害とは?というところからみていきましょう。

境界性パーソナリティ障害(きょうかいせいパーソナリティしょうがい、: borderline personality disorder ; BPD)は、境界性人格障害境界型パーソナリティ障害情緒不安定パーソナリティ障害(じょうちょふあんてい-、emotionally unstable personality disorder)と呼ばれる人格障害精神疾患[1][2]。境界性の由来は「神経症」と「統合失調症」という2つの精神疾患の境界にある症状であることからである。』

境界性パーソナリティ障害 – Wikipediaより引用、一部抜粋
みのる

神経症と統合失調症の境界ってことだったのね!

ジャック

神経症はノイローゼ、不安障害と呼ばれることもあるみたい

白か黒かといった両極端な思考や行動をとる

・慢性的に虚しさがある

・対人関係や自分のイメージ、喜怒哀楽などが不安定

という特徴から、仕事や生活に支障をきたしてしまうことがあります。

極端で偏った行動の根底には「人から見捨てられるのではないか」という不安があります。

些細なことで傷つきやすい」ところはHSPと通ずる部分と思われます。

パーソナリティ障害

パーソナリティ障害には10タイプあるのをA群、B群、C群に分けており、境界性パーソナリティ障害はB群に分類されます。一つの型におさまるというよりは、いくつかの型の要素を併せ持っていることの方が多いです。境界性パーソナリティから入りましたが、実はHSPにより近いのはC群のパーソナリティ障害です。

A群(他人に関心がない、独特な思考・行動で孤立しがち、欲なし)

1.妄想性(猜疑性)パーソナリティ障害

他人から裏切られたり被害を被ることへの被害妄想的疑いや恐れから誰も信じることができず、孤立してしまう

2.統合失調型パーソナリティ障害

他人に興味関心があまりなく、まさに統合失調のような独特の考えをもつ非現実的なタイプ

3.ジゾイド(スキゾイド)パーソナリティ障害

他人からの評価や付き合いに関心がなく、感情表現もわかりづらいため関係性を築きにくく、一人でいることを強く望む

B群(かまってほしい、感情安定せず人を巻き込む傾向、欲あり)

4.境界性パーソナリティ障害

冒頭部分の説明により割愛させていただきます。

5.演技性パーソナリティ障害

いつも人から注目を浴びていたいという願望から注意を引こうと演技して人や自分を偽るタイプ。人の気を引くため、流行や外見には敏感。

6.自己愛性パーソナリティ障害

「自分は優れた存在で他の人は自分より劣っている」とみなす反面、強い劣等感をもつため打たれ弱い面がある。他人には自分への称讃を所望する自分至上主義タイプ。

7.反社会性パーソナリティ障害

社会性があまりなく規範に関心がないので、罪悪感もなく犯罪などの反社会的行動を起こす傾向がある。

C群(恐怖や不安が特別強い)

8.回避性(不安性)パーソナリティ障害

他人から自分へのネガティブな評価や拒絶を受けることや恥をかくことへの恐怖・不安から他人を避けて閉じこもってしまう

9.依存性パーソナリティ障害

自分でものごとの判断ができず他人に決定権を委ねるので、相手に従属的・依存的。自己主張をせず相手に合わせるため、相手によってはいいように利用されたり騙されたりしてしまう場合がある。

10.強迫性パーソナリティ障害

社会的に決められた規則やマナー、マニュアルなどを忠実に守り、完璧に遂行しようとする。手を抜くことや適当などが通用せず、相手に対してもその厳格さを求めてしまう。

ジャック

僕は演技性が入っているかも

みのる

ああ、それで無駄にカラフルなんだ

ジャック

無駄に!?

みのる

そのくちばしと体のバランスといい、しゃべれることといい、天才的ってこと

ジャック

うんうん☆

HSPとC群

他人からの評価やルールから外れることなどへの強い不安・恐怖が特徴のC群(回避性、依存性、強迫性)は、人の目を気にしたり人の感情に振り回されやすいHSPの気質にもつながる部分でしょう。

依存性についてはHSPは相手の気持ちを汲み取ろうとするため、例えば一緒にランチに行くシーンでは、自分の食べたいものを主張するより相手の希望に寄り添う言動をとるでしょう。それが、優柔不断というのではなく相手を優先する姿勢が結果として相手に決定権を委ねるという見え方になることがあるかもしれません。

また、不安や恐怖から他人を避けてしまう回避性は、外向的なタイプのHSPであるHSEや、刺激を求めていくタイプのHSS型HSEには当てはまりませんが、内向的なHSPには似た傾向があると言えるでしょう。

一つ一つを見てみても、「人からの拒絶や自分への評価が怖い(回避性)」、「自信がなくて自分で決められないから人に決めてもらう(依存性)」「ルールに従うのは当然のこと(強迫性)」のような感じで、一見誰もが多かれ少なかれ持ち合わせている要素に思われます。

パーソナリティ障害の原因はまだはっきりと解明されていないということですが、個人的にはこういったことは周りの環境によって、厳格な環境かのびのびとした環境で育ったかでだいぶ変わってくるのではないかと思います。原因がもともとの遺伝的な脳機能によるものだったにしてもそれをフォローできる社会環境、

ミスしても次に生かせばいいんだ!

批判されても自分そのものへの批判ではなく改善できると期待されているからこそのことなんだ

ルールやマナーは大事だけどTPOに合わせて柔軟に対応することこそ人間力なのだ」等、

そう思える環境・社会に・・・

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この記事を書いた人

HSP/INTPで日々葛藤、模索しながら生きています。福祉の職場で向かない仕事をしながら傍らでブログを始めたところです。当事者だから書けること、これから色々とアップしていく予定です。
よかったら宜しくお願いします!

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